Baby Bonusって?

日本同様、少子化の悩みを抱えているシンガポールですが、今年上半期の出生率が昨年同時期と比べて3%増加したのだそうです。
それにともない、妊娠の診断のために公共の病院を訪れた女性の数も昨年および一昨年に比べて4%ほど増加したとか。


シンガポールでは、女性が妊娠しても出産しても働きつづけることがごく普通とされているので、生き馬の目を抜くビジネス街やオフィスでも、臨月のお腹を抱えたキャリアウーマンをあちこちで見かけます。そうやって考えてみると、日本の丸の内でお腹の大きいキャリアウーマンを見かけることなんて、まずないですよね~。


それなのに、統計上は、シンガポールの少子化は日本以上に進んでいて、合計特殊出生率(女性一人が生涯に産む子供の平均数)は、2003年で1.25と、日本の1.29よりも低くなっているのだとか。結構何人もの子供をつれている家族をよく見かけるし、妊婦さんもあちこちで見かけて、とてもそんな風には見えないんですけど・・・(^^;。


国土が淡路島並みに小さく、自然資源もほとんどないシンガポールでは、人材資源こそが国家にとってかけがえのない唯一の財産。ですから、ここ数年、シンガポール政府は出生率向上のために様々な対策を取ってきました。


今日は、そんな中でも最近効果を見せているシンガポールの少子化対策"BABY BONUS"について取り上げてみたいと思います。


☆1年前の今日もチェック! 2007: ハカ!!




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子供が生まれてメイドを雇用した場合には所得控除を行ったり、これまでは第二子および第三子にのみ支給していた出産奨励金、いわゆる"BABY BONUS"も、2004年8月1日からは第一子と第四子にも支給されるようになりました。(REYは2002年生まれなので、"BABY BONUS"はありませんでした)


"BABY BONUS" では、2種類の出産奨励金が政府から両親に支払われます。
まずは、"Cash Gift"と呼ばれる、自由に使うことができる奨励金。これは、子供の誕生後、"BABY BONUS"プランに申し込んでから3週間以内に、第1子および第2子の場合はS$750、第3子および第4子の場合は、S$1500が、両親の指定銀行口座に振り込まれます。その後、子供が生後6ヶ月、12ヶ月、そして18ヶ月になったときにさらに同額がそれぞれ振り込まれるようになっています。ですので、第1子および第2子の場合は、総額S$3000、そして第3子および第4子の場合は、S$6000が政府から現金で支払われることになります。


このほかにも第2~4子の場合、CDA(Children Development Account)という子供専用の特別銀行口座を開くと、第2子なら最高S$6000、第3子および第4子ならS$12000が、追加奨励金として政府から振り込まれます。


ここで「最高」と書いたのは、このプランでは、子供が6歳の誕生日を迎えるまでにこのCDAに振り込んだ金額と同額を政府が振り込む、ということになっており、その最高金額が第2子の場合はS$6000、そして第3&4子の場合はS$12000までと定められているからです。


でも、子供が生まれてすぐって、なにかと入用でそうそう何千ドルもCDAに振り込んでおけるような余裕はないですよね。そこで、2005年7月の法改正で、両親は出産時にはお金がなくても、子供が6歳の誕生日を迎える前にお金を貯めて振り込むことができれば、1ヶ月以内に政府から同額(最高金額以内)が振り込まれることになりました。(^^)


つまり、第1子の場合はS$3000の"Cash Gift"だけですが、第2子は最高S$9000、第3&4子はS$18000もの奨励金がおりることになります。ちなみに、"Cash Gift"はその名のとおり、現金による奨励金なので、自由に活用することができますが、CDAに振り込まれるお金は、子供の保育園&幼稚園費や、障害児や自閉症児など、特殊な教育を必要とする子供たちの特別教育費など、使用目的が限定されていて、親が勝手に使うことは認められていません。あくまでも、「子供のための奨励金」なのです。もちろん、第2子のために送られた奨励金を第1子の学費に使うなど、兄弟間の活用は認められています(^^)。


当初、「お金欲しさに子供をつくる親が増えるのではないか」という批判の声も聞かれましたが、実際、「自分の面倒は、基本的に自分で責任をもってみる」というスタンスのシンガポールでは、政府がむやみやたらとすべてに対して福祉を行っているわけではないので、妊娠・出産、子供の養育費は、親にとってかなりな経済的負担になります。まして、ダブルインカムが当然の国なので、子供ができればシングルインカムになったり、ヘルパーを雇う必要がでてきたり、と経済的インパクトも想像以上に大きい。


優秀な保育園や幼稚園は私立であることが多いので、子供たちの幼児教育費もバカになりません。そういう意味では、CDAの存在は(長い目で見れば微々たる金額でも)助かりますね。親が勝手に使えるお金ではない、という点もシンガポール政府らしくていいな、と思います。


なんといっても、シンガポールでは政府が積極的に少子化対策に取り組もうという姿勢を示している、というところが重要ポイント。それにくらべて、日本はどうでしょうか。

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コメント(8)

ありま :

sleepyさん、こんにちは。
東京はすっかり秋模様です。

シンガポールに行った時、
運悪く有名小学校のお迎え時間帯と鉢合わせしてしました。
校門前から高級外車がこれでもかこれでもかと
並んでますよね、今はもっと並んでそう。

自然資源も領土も無い国の事実を
英語と言う武器で頑張ってきた現実的かつ行動力のある国、
というのが私のシンガポールの印象です。
そんなことを再度感じてしまったbaby bonusのお話でした。

(結局何が言いたかったんだ私は・・・)

marie :

シンガポールの少子化は日本より深刻なのですね。でも、政府が国民に少子化の問題に取り組んでいる姿勢が目に見えて分かるというのは素晴らしい第一歩だと思います。NZは妊娠出産費を無料にする事で、少子化に歯止めをかけ現在でも2人以上と高くなりました。
子供は国の財産ですから、日本ももっと子育てしやすいように優遇されておかしくないはずなんですがね・・・。
(sleepyさん、カレンダーの所からのリンクが行けないのですが・・・私だけでしょうか・・・?)

sleepy :

*ありまさん

こんにちはー♪
確かに下校時間の学校周辺って、いつもお迎えの車やメイドさんでごったがえしていますよね~。子供(特に小学生)の送り迎えが義務付けられているかどうかまではまだ勉強不足なのですが、スクールバスなどで自宅に送られる場合は、自宅に子供を受け取る大人がいないと、子供をバスから降ろすことができないのだそうです。

シンガポールにとって、人材資源は国家財産のすべて。半分シンガポール人の息子たちを持つ母親としても、これからも、政府が積極的に政策をたてて取り組んでくれることを願っています。(^^)

sleepy :

*marieさん

妊娠&出産費用が無料!というのはほんとに魅力的ですよね~。でも、シンガポールの場合はさまざまなすくーるがあって、教育費がけっこう高いので、BABY BONUSのような形のほうが現実的なのかもしれません。

日本も、「産めよ殖やせよ」ばかり言っていないで、もっと現時的に女性が子供を産み育てやすい、あるいは産みたいと思うようになる環境つくりを積極的に進めて欲しいと思いますね。

あ、上のカレンダーのリンクの問題は、現在取り組み中です~~(^^;。どうも、モジュールがうまく動いていないようで、解決策を検討中です。心配しないでくださいね~。

sapizz :

私は、2人目の子がちょうど新しいBabyBonusスキームに間に合う頃生まれました。 確かこの制度が導入されたのが、2004年の8月1日からですよね。 (下の子は8月2日生まれです。Luckyでしょ~!)

実際、BabyBonusやCashGiftって、子供の粉ミルクや紙おむつを買っているとあっという間に消えてしまうくらいの金額ですが、でも貰えてうれしい! 幼稚園が少し高いのがネックですが、小学校&中学校現地校であればCDAに振り込まれる額で足りるのでは??? (実際に掛かる学費等はまだ調べておりませんが…) 

でももっとうれしかったのが、産休3ヶ月、メイドのLevyが下がった事です! Sleepyさんはフリーランスでお仕事されているんですよね? 産休ってのはどうなるんですか? やっぱり無いですよね・・・

sleepy :

*sapizzさん

すごーい、ラッキーでしたねっ♪
確かに、6ヶ月ごとに750ドルなんて、あっという間にミルクやオムツ代でなくなってしまうような額ではありますが、それでも助けになることは確かですよね(^^)。私は、今回はできるだけ長く母乳&布オムツを続けてみようと思っているので、できたら貯金にまわしたいな~なんて考えてます・・・無謀!?(^^;

メイドさんを雇っていらっしゃる方の場合、確かにLevyの低下は助かりますよね。子供が生まれたからメイドさんが必要になる方もけっこういらっしゃいますし・・・。

前回の妊娠&出産時は会社勤めでしたから、出産直前日まで働いていましたが、産休は2ヶ月、しっかりもらいました。でも今回はフリーランス。しかも、運悪く出産直前&直後が一番ピークで忙しい時期なんです!ですから、今回は産休はまったくナシ状態。これで、「今回こそは夜の授乳も私がやるぞー!!」(注:REYの時は、夜の授乳は全て夫のクリスが担当してくれてました。仕事してたのに^^;)と息巻いているので、クリスには「・・・ちょっと無理なんじゃない?」と言われてます(^^;。

emmama :

こんにちはー、ご無沙汰です。
やっぱり少子化対策というと具体的にお金にかかわることが一番いいのかもしれないねー。
日本では子供一人につき児童手当5000円だけだし、意味あるようで意味ないわ。
それでも、夏から我が家も児童手当二人分10000円もらえることになって、2児の母になったんだなあって実感しました。

うちの長女、まだまだれいちゃんが恋しいみたいで、りょうちゃんっていう名前の似ているお友達二人と仲良くしてます。でも心の中ではレイちゃんが一番みたいでーす。

sleepy :

*emmamaさん

お久しぶり~~~!(^^)
エマサリは元気!?最近、エマちゃんやサリちゃんに似合いそうな、可愛いフォークロアなデザインのお洋服とかみかけると、「エマサリだ~~♪」なんて、わけのわからないことを言っている私です(自爆)。

児童手当5000円って、1ヶ月に5000円ってこと?それでは、確かにあまり意味なさそうですねぇ~。しかも、何につけても物価高の日本なのに(^^;。

REYもエマちゃんが恋しいみたいで、写真を見ては「あーーっ、エマちゃーーん!・・・エマちゃん、見に行く?(会いに行く?の間違い^^;)」と言ってます。でも、実際に会ったらテレてしまうんでしょうね、2人とも(^m^)。

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このページは、sleepydaysが2005年9月19日 12:33に書いたブログ記事です。

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